コーチングってどうやるの?
コーチングの仕組みをご説明しますね。
コーチングは通常、1対1のマンツーマンで行います。
コーチングをする人を「コーチ」、コーチングを受ける人のことを「クライアント」と呼びます。
コーチングでは、一般的には、「何かの目標を達成するためにはどうしたら良いか」とか、「何か問題を抱えていて、それを解決するにはどうしたら良いか」といったテーマとなります。
達成したい目標や解決したい問題について、クライアントは話をし、コーチはそれをしっかりと聴きます。
あなたは普段、誰かに相談を受けた時に、どのように接していますか?
もしかしたら、アドバイスしたり、教えたりすることが多いかもしれませんね。
ですが、コーチングでは、アドバイスをしたり、教えたりするのではなく、質問をします。
質問されたクライアントは、どうすると思いますか?
普段考えたこともない質問であれば、いきなり答えることはできず、まず考えることをします。
コーチングが注目される理由
ビジネスの世界、特に人材育成でコーチングが効果的だと言われているのは、この考えることを促すからです。
自分で考えることのできる人材は、どの企業でも求められていると思います。
部下を育成するには、教えるよりも、質問によって考えさせることが大切で、それがコーチングが注目される理由なのです。
質問されて、考えて、答えて、さらに質問され、と言うことを繰り返していくと、だんだんと頭の中が整理されていきます。
そして、頭の中でぼんやりとしていたことが、だんだんとはっきりしてくるようになります。
コーチング例
例えばスキルアップしたいと言う目標があったとします。
ここでコーチは例えば、「スキルアップできた状態とはどのような状態ですか?」とか、
「スキルアップすると、どんな良いことがありますか?」といった質問をしていきます。
そうすると、クライアントは、スキルアップしたいと、ただぼんやり考えていたことが、だんだんと明確に、具体的になっていきます。
これを繰り返していきます。
さらにコーチは、「では、今から出来る事は何ですか?」とか、「それはどのようにしたらできますか?」といった質問していき、最後には、「いつからやりますか?」と質問をして、クライアントが具体的に行動出来るように後押しします。
こうすることで、クライアントは、誰かに言われたことをやるのではなく、自分自身で考えたことを、自発的に行動することができるようになります。
行動すれば、成果が生まれます。
これが、コーチングの効果です。
今の話で言えば、スキルアップに向けて、行動を起こせるようになるわけです。
このように、コーチングによって、クライアントの「気づき」と「自発的行動」が生まれたのです。
「気づき」と「行動」がコーチングの効果と言うことになります。
目標達成や問題解決のために、クライアントが自分で考えて、気づいて、行動を起こしていくようにサポートするのがコーチングです。
行動起こせば、なんらかの成果が得られます。
うまくいかない場合も、うまくいかないと言うことがわかるのも1つの成果と言うのではないでしょうか。
クライアントは、コーチによく聴いてもらい、質問してもらうことで、これまで考えたこともないことを考え、たくさん話すことができます。
話してるうちに、自分がしたいのはこれだとか、こうしたらうまくいくかもしれないなと言うことに気づくわけです。
あなたもそんな経験はありませんか?
誰かと話してる間に、良いアイデアが浮かぶ事は誰でもありますね。
コーチングは、それを意図的に起こす技術なのです。
ですので、コーチは、「相手に気持ちよくたくさん話してもらうこと」や「相手の中にあるものを引き出すスキル」が必要です。
相手に気持ちよくたくさん話してもらうためのスキルが、「聴くスキル」で、相手の中にあるものを引き出すスキルが、「質問するスキル」です。
これまで、コーチングの本を読まれた方もいると思いますが、読んだだけではコーチングは、身につきません。
コーチングの知識を得ても、できるようになるわけではないからです。
しっかりとコーチングを学習し、練習を通じてしか、コーチングは身につきません。
ぜひ、この機会に、コーチング体験講座を通じて、コーチングを体験してみてください。
きっと、「気づき」と「行動」に繋がるヒントがあります。