心理的安全性のある企業の成功事例

心理的安全性のある企業の成功事例

既に心理的安全性のある職場づくりに成功した企業が存在します。先行事例を参考に、自社でも取り入れられる部分がないか、ぜひ参考にしてみてください。

感謝のポイント制&賞与制度
ある企業ではピアボーナス(成果給)制度を導入しています。ピア(peer)とは仲間や同僚という意味の英語です。

この企業では従業員同士、お互いに褒め合い感謝の気持ちを込めて社内で通用するポイントを贈るシステムを導入。1ポイントは1円に換算され、物品と引き換えたり、手当として収入にしたりできます。

「○さんに助けられた」といった感謝や「○さんのフォローが素敵だった」といった称賛のメッセージと共にチャット上で気軽にポイントを贈ることができるため、社内で急速に浸透。感謝のメッセージがあふれる職場は開放的で明るく、いきいきと働くことができます。また、感謝・称賛のメッセージと共にポイントという数字として判断・評価も可能なため、職場の心理的安全性向上に役立っています。

他部署の活動にポイントを贈るケースもあるようで、社内のいろんなところに自分の味方がいるという安心感が増しますし、新たなコミュニケーションも生まれていきます。

360度フルオープンフィードバック
仕事のフィードバックは上司からもらうものとは限りません。イベントプロデュース業務をメインに行うある企業では、「360度フルオープンフィードバック」を導入しています。半年に一度、自分の活動を振り返った後、一緒に働いている社員から自分の活動についてフィードバックをもらいます。

ポイントは社長やマネージャ層、若手まで年齢や社歴を問わず自由にフィードバックができる点です。そのため新入社員が社長にフィードバックをすることもできます。自身の振り返りとフィードバック内容は社内で全て公開され、誰でも閲覧可能。成長を目的としているため報酬とは連動していません。

他にも社員同士がよいところを見つけて、気の利いた言葉にして毎月贈る制度、個人の成長を促すため社長・他部署も含め社員全員が相互にアドバイスを行える制度などが実施されています。

部下が上司を評価する制度を導入している企業は増えてきていますが、一般社員が幹部にまで、または社長が現場で働く一般社員にまで自由に意見できるオープンな場を設けている企業は、そう多くありません。報酬と連動してしまうと委縮して本心を伝えられないこともあるため、報酬と連動させていない点もポイントです。誰もが安心して発言できるという、風通しの良さが実現できている良い事例と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

エンゲージメント経営
企業と従業員がお互いに信頼関係を築いたうえで経営を行うことをエンゲージメント経営といい、エンゲージメント経営を行っていくと、心理的安全性のある職場ができあがっていきます。

ある企業では、働き方改革、グローバル化などの影響で、年齢、性別、国籍のほか仕事における価値観も異なる社員が増加しました。このままでは社内の一体感や信頼関係が薄れてしまうと危惧した経営陣はエンゲージメント経営へ舵を切りました。

社内の信頼関係を強化するために社内メールマガジンを発行。内定者が従業員にインタビューする、役員や事業部長が戦略についてわかりやすく解説する、社内の成功事例を紹介するなどして、社員全体に社内の情報やトップの意向の共有を図りました。

また、3カ月ごとに同僚2人からフィードバックをもらう「ピアフィードバック」を実施。フィードバックをした人、された人の氏名、および内容は全従業員が閲覧可能です。社内チャットでは経営陣と一般社員がオンラインで意見交換ができる場所が用意されており、自分が会社の経営に参加しているという実感を得ることができます。

立場を問わず本音で意見を交換できる環境は、プロジェクトの遂行を促進し、離職者の減少にも貢献します。

1on1ミーティングの実施・増加
さまざまな企業で導入が増えている1on1(1対1)ミーティングですが、ある企業では仕事に対するお互いの価値観を把握しやすいよう、キーワードを書いたカードを使用しています。カードには、貢献、オリジナリティ、一体感といった仕事に関する価値観が書かれており、お互いにランダムに選択。選んだカードに書かれているキーワードに対し、自分はどのような価値観を持っているのかを説明しあいます。

一人一人が持っている価値観を共有することで、さらに心理的安全性は高めることができます。

会議にルールを設ける
立場に関係なく、自由に意見を言い合うためには、会議にも一定のルールが必要です。あるエンターテインメント企業では、「いかに面白くするか」を基軸に会議を行います。互いの成功に責任を持つ、誠実な発言・聞き取りに専念する、最終決定者を明確にしておくといった会議のルールを明確にしておくことで、本来の目的にそった充実した会議を展開することができます。

心理的安全性のある職場は必ず作れます

私自身、困っているメンバーがいたら仲間同士が声をかけて助ける、自分の意見や感情をとまどうことなく言える、新しい仕事にもどんどんチャレンジしたくなる、社内から明るい挨拶が聞こえる職場を作り上げてきました。心理的安全性をベースとした組織づくりには自信があります。興味を持った方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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