心理的安全性のある職場とない職場の違い

心理的安全性のある職場とない職場の違い

安心して発言できる環境を整えれば、チームのパフォーマンスが向上するというGoogleの調査結果が発表されてから注目を集めている心理的安全性という概念。実際に心理的安全性がる職場とない職場では、どのような違いがあるのでしょうか。具体的にみてみましょう。

心理的安全性のある職場

上司や同僚など立場を問わず、自然体の自分を見せることができる環境です。「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信」できているため、リラックスした状態で働くことができます。職場のコミュニケーションが活発になり、ポジティブな発言が増加。アイデアを活発に出るため、チーム全体でよい方向に進んでいきます。

ミスや失敗があっても強く叱責されないことがわかっているため、隠すこともありません。むしろ原因をチーム全体で共有・分析して対策を立てるといったポジティブな方向へ動きだします。失敗の原因と対策がメンバーに共有されているため、チームとして同じ失敗を重ねることもありません。メンバー同士が互い尊敬しあう信頼関係が構築され、常に笑いやユーモアがあるなど、働きやすい環境が整います。

心理的安全性が高い職場では、個人のスキルやパフォーマンスも向上。自分の意見を自由に発言でき、自分のアイデアが形になることも多く、働きがいも十分にあります。職場全体の雰囲気もよいため離職者が少なく、むしろ他社から憧れられるような職場となるでしょう。

つまり、心理的安全性のある職場は人間関係のいざこざに悩むことがなくなるため、生産的で良い仕事だけに集中。個人やチームの目標達成に注力することができます。また一人一人の能力が向上することで、チーム内で健全な競争力も高まり、企業としての競争力も増すといった、プラスのスパイラルが生まれていきます。業績が好調なら、給与のベースアップやボーナスの増額も期待できます。

どうです、このような職場で働いてみたいと思いませんか?

 

 

 

 

心理的安全性がない職場

一方、心理的安全性のない職場とは、意見を言ったら拒絶される、伝統的なルールを優先され改善案を提案しても聞き入れてもらえない、無視されるといった自由に意見を言えない、意見を受け入れてもらえない環境です。

心理的安全性がない職場には、主に次のような不安やリスクが渦巻いています。

① 無知・無能と思われる不安
わからないことがあって質問した際に、「こんなこともわからないの?」「自分で調べて」と言われたことはありませんか。これでは自分が無知・無能だと思われてしまうのが怖くなり、わからないことも聞けなくなってしまいますね。しかし、ビジネスにおいてわからないことをわからないままにしておくのは危険です。業務にミスが出るほか、会社に損害を与えてしまうこともあります。

② 失敗を恐れ、挑戦ができない
失敗をすると大勢の前で強く叱責される、責任を個人に押し付けられる職場では、怒られるのが怖い、仕事ができない人間だと判断されたくないため、失敗を隠そうとしがちです。失敗を隠したり、報告が遅れたりした結果、重大な問題に発展し、取返しが付かない事態になってしまうこともあります。

また、失敗を強く叱責される環境では、挑戦が生まれません。たとえば失敗をすると昇進や昇給、異動に大きく影響するといった職場では、パフォーマンスやスキルの向上よりも失敗をしないことが最優先されます。より効率的な業務プロセスや今よりも売上が立つ営業手法を思いついたとしても、失敗が怖いため挑戦しません。チームのパフォーマンスとしては良くて現状維持、むしろイノベーショが生まれないため後退していく傾向が強いといえるでしょう。

③ 常に上司や同僚の顔色をうかがう
自分の発言の後に場の空気が悪くなった、自分が提案をしたばかりに会議が長引いたなどで上司や同僚の顔色が悪くなったり、注意を受けたりした場合、自分は邪魔な存在だと感じてしまうものです。

自分の意見や発想を伝えるのではなく、過度に上司や同僚の顔色をうかがって発言・行動していくと、特定の人物の意見や考えしか反映されない組織になっていきます。自分の思い通りに仕事ができないため、モチベーションも下がるほか、人間関係に体力も気力も奪われてしまうため、仕事に集中することができません。

④ 本当の意見が言えない
意見を言った際に否定ばかりされる、最後まで聞いてもらえないことが続くと、だんだんと自分の本当の意見が言えなくなっていきます。アイデアや意見を求められても本心を隠し、上司が喜びそうなことしか言わなくなります。それは上司の太鼓持ちであり、自身のスキルは向上せず、経験値もたまりません。企業としてのアピール力も下がる一方です。また、自分の頭で考え、意見を伝える練習が極端に少ないため、いざ転職をしようと思ってもなかなかうまくいきません。

人間関係の悩みに神経をすり減らし、個人のスキルや能力は上がらない、企業としても下降していくため、将来的にも不安…このような職場では働きたくないですね。

 

 

 

 

 

心理的安全性が確保された職場をつくりましょう

誰もが働きたいと思える心理的安全性がある職場は、どのような業種でも作り上げることができます。業績や仕事の質の向上、従業員の定着、優秀な人材の確保などメリットも多いため、今すぐ動き出しましょう。

当社では心理的安全性のある職場づくりを支援しています。興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

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