心理的安全性のある職場づくりのコツ

心理的安全性のある職場づくりのコツ

心理的安全性のある職場は従業員のスキル向上、企業の競争力増加、離職率の低下などメリットが満載です。社会の変化のスピードが速い今、常に企業が成長していくためには心理的安全性の高い職場を作ることが欠かせません。

では具体的にどのようなポイントに注意して心理的安全性のある職場を作っていけばよいのでしょうか。7つのコツを紹介します。

①質問・相談しやすい環境を作る
わからない時に気軽に質問ができる、悩みを抱えたらすぐに相談できる環境は、心理的安全性が高い職場と言えます。まず気軽に質問・相談できる環境や機会を整えましょう。定期的にミーティングや面談を行い困り事や悩み事がないかを聞く、相談窓口を設置するなどありますが、すぐに実行できるのは「質問や相談された時に否定せず、まずは話を聞く」ことです。

勇気を振り絞って質問・相談したにもかかわらず、後回しにされる、「そんなこともわからないの?」と叱責されるようでは、気軽に聞いたり質問したりできません。まずは柔らかい雰囲気を作り、話を聞くことから始めましょう。

質問しやすい環境は大事ですが何回も同じ質問を繰り返される場合、回答する側の作業も止まってしまい、ロスが生じます。また質問しやすい環境が大事だからと言って、手取り足取り教えているようではチームメンバーの成長を促すことはできません。基本作業は1人できるようマニュアルを整備する、わかりにくい業務の見直しをするなど事前準備も必要です。

②特定の人を贔屓しない
特定の人しか発言できない場合、自由に意見を言える環境とはいえません。全てのメンバーの発言を均等に取り扱うことが心理的安全性の高い職場をつくるためのポイントです。慣れるまで時間がかかりますが、全員の意見を聞く、会議の最後には必ず全員が感想を述べるなど、まずは話す機会やルールを作りましょう。

③ 少しずつに成功体験を積ませる
自分の意見を人前で述べるのは、誰でも勇気がいるものです。特に新入社員や若手など、経歴が浅い社員は発言に消極的です。意図的に意見を述べる機会を設け、話すことは楽しいと実感してもらいましょう。

最初はいくつかの選択肢を与え、理由を述べながらどれかを選ぶといった回答が限られている質問がおすすめです。発言への恐怖心が少しずつ和らいでいき、話して良かったという成功体験を積むことができます。自信を持って話せるようになってくると、自然と話しやすい雰囲気も作られていきます。

④ 業務以外の話題でも会話する
職場のため業務の話題が中心になりますが、メンバーの趣味や特技、大切にしていることなど「人となり」を知っていた方がさらにスムーズにコミュニケーションをとることができます。

ここで「飲みニーション」を実施しようと思った方、ちょっと待ってください。強制参加にしてしまうと飲み会が苦手な人、プライベートを優先したいため参加したくない人に疎外感を与えてしまいます。ランチ会やオンライン交流会を実施する、朝礼やミーティングで自己PRする時間を設けるなど、できる限り全員の負担感が少なくなる機会を探りましょう。

⑤お互いに感謝の気持ちを伝えあう
同じ目標に向かって働くメンバー同士、ささいなことでも互いに感謝の気持ちを伝えあうことで、さらに心理的安全性は高まっていきます。

たとえば、手伝ってもらったらありがとうと伝える、目を見て資料を渡す、毎日挨拶をするなど当たり前のことですが、忙しくなると疎かになっていませんか。特に上司やリーダーは積極的に感謝の気持ちを伝えてください。社員は認められたと感じ、モチベーションが高まっていきます。

なかには、社員同士でサンクスカードを贈り、その枚数に応じてポイントが付与するといった仕組みを作っている企業もあります。

 

 

 

 

 

⑥ 目標を理解させる
気軽に発言できる環境といっても、チームの目標とかけ離れたアイデアばかりでは困ってしまいます。常に仕事の場であることを忘れてはいけません。チーム全体で共通の目標を理解し、今は何のために話し合っているのかを常に明確にしておきましょう。多様性は大事ですが、売上を倍増する、新商品を開発するといったチームの目標はしっかりと理解・共有しておくことが肝心です。

⑦サポート制度を導入する
社歴が浅い人が多い、人間関係が希薄という職場の場合、通常の業務内で上司やリーダーだけが心理的安全性の高い職場を作ろうとすると困難を極めます。メンター制度を導入して年齢や社歴が近い社員がフォローする、1on1を頻繁に行って雑談を交えながらコミュニケーションを行い信頼関係の構築スピードを高めるなど工夫が必要です。

心理的安全性の高い職場づくりのポイントは「会社では自分の話を拒絶せずに聞いてくれる」「自分には味方がいて社内で孤立していない」と従業員が感じていることです。そのためにはまず、上司やリーダーが見本となって、拒絶せずに話を聞く雰囲気や環境を作り、少しずつチームや社内に広めていくことが重要です。

まずは「聞く」ことから始めましょう

相談窓口の設置やサポート制度の導入には時間がかかります。しかし相手の話を拒絶せずに聞く、感謝の気持ちを伝える、挨拶をするなどは、今すぐに始めることができ、コストもかかりません。

心理的安全性のある職場づくりは時間がかかりますが、意識していけば必ず実現できます。まずはできることから始めていきましょう。当社では心理的安全性のある職場づくりのサポートをしていますので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら
無料体験講座はこちら